矯正施設内に設置されている診療所などを管理する人間として、収容されている方の健康診断を実施、また、病気に罹患した方の治療を行う仕事を行うのが“矯正医官”というものです。
国家公務員の仕事であり、一般的にあまり医師募集がかけられていないため、その知名度は低く、これまで一度も聞いたことがないという方も珍しくないのではないかと思います。今回は、この

『矯正医官』

について様々な角度からご紹介していきたいと思います。

矯正医官の業務内容とは?

基本的な部分はさきほども述べた通り、健康診断の実施や患者となる方の治療を行うため、場所は違えど一般的な病院と“基本的には”それほど違いのある業務内容ではありません。
診断、治療行為の他には、施設における衛生管理などを行い、感染症が広がることを防ぐのも一つの大きな役割として担っています。

被収容者に対して、一次対応を行うのが矯正医官の役割となりますので、職場においては総合診療を行うような位置づけとしてみられています。
しかし、矯正施設の中でも医療刑務所などになってきますと、専門医として患者さまの治療対応を行う機会が出てきます。

収容されている方々の健康管理は、再犯を防止するための基盤ともなりえるものであるため、非常にプライオリティの高い役割を担っていると考えてもいいでしょう。
海外においても、ある依存症治療を正確に行うことで、再犯率が有意に低下した例もあり、心身の問題と犯罪には一定の因果関係があることも伺えます。

矯正施設と聞くと一般的にはあまり聞こえはよくないのかもしれませんが、収容されている方が無事に社会復帰し、その後にどのような人生を送ることができるのか、そこまでを視野にいれた活動を行う非常に大切な場所です。
しかし、社会生活を営む上でもっとも重要なものが心身の健康であることから、このような場所で働く医師には強い責任感や意思が必要になるのではないかと思います。

矯正医官の魅力など

前述の通り、非常にやりがいのある業務内容を遂行するため、医師として人をただ治療するだけに留まらず、様々なことを考えさせられる現場となるでしょう。
大きく社会貢献をしたいと考える方にとっては、最適な場所であり、チャレンジを行う甲斐があるでしょう。

一般的な目安としては、年収がおよそ1300万円前後、希望すれば無料で宿舎に入居することも可能です。
矯正医官は特例的に兼業が認められていますので、勤務時間を問わず、外部の機関等で診療を行うことも可能なことも魅力の一つと言えるでしょう。
また、平日のうち19時間までを研究や医療技術の向上に関する時間とすることも可能です。